宝物〜絆〜
そして放課後。何故だか分からないが妙に胸騒ぎがして、少しでも早く動こうと焦る気持ちから、秀人に挨拶さえしないで慌てて教室を出た。
外に出ると、イラつくほどに暑苦しい日差しが降り注いでいる。そんな中、俺は単車を取りに行く為に一旦家に向かった。
電車に揺られて約三十分。目的の駅で降りて家に向かう。
途中、不意に一つの疑問が頭を過ぎった。
やっぱおかしくないか? 秀人の考え。
確かに明日バイトが休みで美咲が動くのも明日だと考えりゃ、その前に行きゃ良いんだからと思って一旦は納得した。バイトがある今日学校サボるより、明日サボった方が一日空くんだから。
でもあの秀人だぞ? 普通に考えて、美咲が関わってる今回の事で、呑気に構えすぎなんじゃねえか?
そう考えると、明日にしたのは別の意図があるんじゃねえか?
……って、まさか。
俺は一つの仮説に行きついて、その仮説が現実にならないよう祈りながら、無意識に歩く速度を速めた。
外に出ると、イラつくほどに暑苦しい日差しが降り注いでいる。そんな中、俺は単車を取りに行く為に一旦家に向かった。
電車に揺られて約三十分。目的の駅で降りて家に向かう。
途中、不意に一つの疑問が頭を過ぎった。
やっぱおかしくないか? 秀人の考え。
確かに明日バイトが休みで美咲が動くのも明日だと考えりゃ、その前に行きゃ良いんだからと思って一旦は納得した。バイトがある今日学校サボるより、明日サボった方が一日空くんだから。
でもあの秀人だぞ? 普通に考えて、美咲が関わってる今回の事で、呑気に構えすぎなんじゃねえか?
そう考えると、明日にしたのは別の意図があるんじゃねえか?
……って、まさか。
俺は一つの仮説に行きついて、その仮説が現実にならないよう祈りながら、無意識に歩く速度を速めた。