宝物〜絆〜
さて、どうすっかな。家に行くか、明日にするか。
本当はすぐにでも話したいけど茜の体調が心配だ。体調が悪い時に押しかけて話すような事じゃねえよな。
今日は木曜だから、体調が回復してりゃ明日学校で話せる訳だし。明日にした方が良いか?
でも……。
私は家に行ってみる事にした。追い返されたら追い返されたで仕方ない。とにかく行ってみるか。
私は茜の家の前で、深呼吸をして気合いを入れてからインターホンを鳴らす。親友の家に来てこんな緊張する事があるなんて考えてもみなかったな。
インターホンを鳴らしてすぐに茜の母親が出てくれた。
『あら、美咲ちゃんじゃない。ちょっと待ってね』
言われてから数秒後、門からピーッという電子音と共にカチッという鍵が開く音がした。
こんな音がする要因は、この門がオートロックで、ロック解除ボタンで開けてくれたから。
茜の家は豪邸とまではいかないが、普通の一軒家の二倍程の大きさがある日本庭園のような家だ。
数メートル程の石の道を歩いていると、玄関から小走りで向かってくる茜の母親が見えた。
「おばちゃん、こんにちは。茜は大丈夫ですか?」
本当はすぐにでも話したいけど茜の体調が心配だ。体調が悪い時に押しかけて話すような事じゃねえよな。
今日は木曜だから、体調が回復してりゃ明日学校で話せる訳だし。明日にした方が良いか?
でも……。
私は家に行ってみる事にした。追い返されたら追い返されたで仕方ない。とにかく行ってみるか。
私は茜の家の前で、深呼吸をして気合いを入れてからインターホンを鳴らす。親友の家に来てこんな緊張する事があるなんて考えてもみなかったな。
インターホンを鳴らしてすぐに茜の母親が出てくれた。
『あら、美咲ちゃんじゃない。ちょっと待ってね』
言われてから数秒後、門からピーッという電子音と共にカチッという鍵が開く音がした。
こんな音がする要因は、この門がオートロックで、ロック解除ボタンで開けてくれたから。
茜の家は豪邸とまではいかないが、普通の一軒家の二倍程の大きさがある日本庭園のような家だ。
数メートル程の石の道を歩いていると、玄関から小走りで向かってくる茜の母親が見えた。
「おばちゃん、こんにちは。茜は大丈夫ですか?」