宝物〜絆〜
「そうだな。みんなの言いたい事は分かったよ。私だって茜や唯と離れたくねえし、何にもなければ今まで通り仲良くして欲しい。そのかわり、何かあった時、私がどんな行動をとっても私の意思で勝手にやる事だから文句は言わせねえよ。そんで良いよな?」

 私は皆を順に見て、茜で視線を止める。

「分かったよ。じゃあ私も何かあった時は自分の意思で動くね」

 茜は真剣な眼差しで私を見て、ゆっくりと頷いた。

「私もそれで良いよ。早く誤解とけるように頑張ろうね。美咲ちゃんにも茜にも傷ついて欲しくないから」

 唯は天使のような暖かい笑みを浮かべて私と茜を見た。
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