BirthControl―女達の戦い―
「難航してるみたいだな?」
腕組みをしながらパソコンを覗きこんではいるが、要はこういうことには疎いはずだ。
「見たってわかんないくせに」
そう言ってからかうように笑うと、要が軽く睨んだ。
「うるせ
私は足で稼ぐタイプなの!」
どこかの刑事みたいな台詞にますます吹き出しそうになりながら、要に尋ねる。
「で?足で稼いだ成果は?」
すると要は得意気な顔をして勿体ぶったように話し出す。
「もちろん、あるさ
気になる情報をゲットしたぞ」
梨央はカップを持ったまま、話を聞くために要に向き直った。
「気になるって……
遥香のこと?
それとも政治絡み?」
「政治絡み」
(やっぱり……)
ここ最近麻生の周りが慌ただしく動いているのを事前にキャッチしていた。
新しい法案を通そうと、麻生が先頭になって頑張っているらしい。
またろくでもない法案に決まってる……
梨央はそう思いながら、三年子供が出来なければ離婚という馬鹿げた法案が通ってしまった時のことを思い出していた。
腕組みをしながらパソコンを覗きこんではいるが、要はこういうことには疎いはずだ。
「見たってわかんないくせに」
そう言ってからかうように笑うと、要が軽く睨んだ。
「うるせ
私は足で稼ぐタイプなの!」
どこかの刑事みたいな台詞にますます吹き出しそうになりながら、要に尋ねる。
「で?足で稼いだ成果は?」
すると要は得意気な顔をして勿体ぶったように話し出す。
「もちろん、あるさ
気になる情報をゲットしたぞ」
梨央はカップを持ったまま、話を聞くために要に向き直った。
「気になるって……
遥香のこと?
それとも政治絡み?」
「政治絡み」
(やっぱり……)
ここ最近麻生の周りが慌ただしく動いているのを事前にキャッチしていた。
新しい法案を通そうと、麻生が先頭になって頑張っているらしい。
またろくでもない法案に決まってる……
梨央はそう思いながら、三年子供が出来なければ離婚という馬鹿げた法案が通ってしまった時のことを思い出していた。