BirthControl―女達の戦い―
「遥香、よく聞いて
青柳やB棟を探るに当たって、これだけは約束してほしいの
絶対に感情的になっちゃダメ!
何をするにも冷静に判断するのよ?
じゃないと遥香の身が危険に晒されるかもしれない
お願いだから無茶はしないで
何かあれば必ず私たちに連絡するの
いい?わかったわね?」
(あの子に何かあったら、私たちは自分を許せなくなる)
彼女を巻き込んだことを心底後悔するだろう。
その思いが遥香にちゃんと伝わってるのかどうかわからない今、梨央たちに出来るのはこうして無茶をするなと警告することくらいだ。
「わかってる
もう二人とも心配性なんだから
いつまでも子供扱いしないで?
大丈夫だから」
梨央たちの心配をよそに、遥香はフフッと笑いながら、自分は大丈夫なのだと繰り返す。
何でもないことのようにそう言った遥香が、危うくて怖かったけれど、あの場所で動けるのが遥香である以上、梨央たちはここで信じて待つしかない。
要も同じ思いだったのだろう。
梨央と要は顔を見合わせると、仕方ないと諦めたように笑った。
あとは遥香に託して梨央たちはそれを無駄にしないよう、最善の準備をしなければならない。
青柳やB棟を探るに当たって、これだけは約束してほしいの
絶対に感情的になっちゃダメ!
何をするにも冷静に判断するのよ?
じゃないと遥香の身が危険に晒されるかもしれない
お願いだから無茶はしないで
何かあれば必ず私たちに連絡するの
いい?わかったわね?」
(あの子に何かあったら、私たちは自分を許せなくなる)
彼女を巻き込んだことを心底後悔するだろう。
その思いが遥香にちゃんと伝わってるのかどうかわからない今、梨央たちに出来るのはこうして無茶をするなと警告することくらいだ。
「わかってる
もう二人とも心配性なんだから
いつまでも子供扱いしないで?
大丈夫だから」
梨央たちの心配をよそに、遥香はフフッと笑いながら、自分は大丈夫なのだと繰り返す。
何でもないことのようにそう言った遥香が、危うくて怖かったけれど、あの場所で動けるのが遥香である以上、梨央たちはここで信じて待つしかない。
要も同じ思いだったのだろう。
梨央と要は顔を見合わせると、仕方ないと諦めたように笑った。
あとは遥香に託して梨央たちはそれを無駄にしないよう、最善の準備をしなければならない。