BirthControl―女達の戦い―
それから一ヶ月が経った頃――
遥香から青柳の上着にボールペン型のカメラを取り付けることが出来たと連絡があった。
あれから毎日、いつ遥香から連絡があってもいいように、梨央たちはOldHomeの近くで無線を拾えるよう待機していた。
けれど最初にコンタクトを取ってから、なかなか連絡がないことに、遥香に何かあったんじゃないかと不安を感じながら、それでもそれを口にすることは憚られて、じっと待つしかなかった。
そんな中、ようやく届いた一報に、ホッと胸を撫で下ろす。
けれど遥香の報告は梨央たちの想像をはるかに越えるもので、やはり無理をさせてしまったんだと恐ろしくなった。
「バカッ!お前は何でそんな危ないことすんだよ
青柳の部屋に入るなんて危険すぎるだろ?
いったいどうやって入ったんだ?
見つからなかったのか?」
要も同じ思いだったようで、まさかダイレクトに青柳の部屋に入るとは思っていなかったようだ。
遥香は口ごもりながらも、また小さく大丈夫と呟くだけだった。
けれどいつもの威勢の良さからすると、その様子だけで大丈夫ではなかったんだと推測出来る。
「……何があったの?」
梨央は仕方なく要とは反対に優しく聞いてみた。
遥香から青柳の上着にボールペン型のカメラを取り付けることが出来たと連絡があった。
あれから毎日、いつ遥香から連絡があってもいいように、梨央たちはOldHomeの近くで無線を拾えるよう待機していた。
けれど最初にコンタクトを取ってから、なかなか連絡がないことに、遥香に何かあったんじゃないかと不安を感じながら、それでもそれを口にすることは憚られて、じっと待つしかなかった。
そんな中、ようやく届いた一報に、ホッと胸を撫で下ろす。
けれど遥香の報告は梨央たちの想像をはるかに越えるもので、やはり無理をさせてしまったんだと恐ろしくなった。
「バカッ!お前は何でそんな危ないことすんだよ
青柳の部屋に入るなんて危険すぎるだろ?
いったいどうやって入ったんだ?
見つからなかったのか?」
要も同じ思いだったようで、まさかダイレクトに青柳の部屋に入るとは思っていなかったようだ。
遥香は口ごもりながらも、また小さく大丈夫と呟くだけだった。
けれどいつもの威勢の良さからすると、その様子だけで大丈夫ではなかったんだと推測出来る。
「……何があったの?」
梨央は仕方なく要とは反対に優しく聞いてみた。