BirthControl―女達の戦い―
やり方に異論はあったものの、要のしたことは前政府に風穴を開けることが出来たため、その功績が認められた。


トップの信頼も得て、今ではこれからの日本を変えていくため、要は政治の世界に飛び込んでいる。


忙しい毎日を送りながらも、あの施設を無償で開放する政策をとったり、少子化対策支援法の廃止など、いろんなことに対して進言しているらしい。


元々リーダーの素質は充分あったため、そのカリスマ性は政治の世界でも認められるようになっていった。


それと連携をとるように、以前OldHomeだった施設には梨央を医師として常駐させ、頻繁にやりとりをしている。


丸山は以前と変わらず施設に赴き、梨央をサポートしていた。


違うことといえば、妻の敬子を同行させていることくらいだろうか?


車が施設に近付くと、そこには以前のような高い塀はなく、建物の周りを囲むように花や木々が植えられている。


開放的な空間は住んでいる人々の心をも癒してくれているようだ。


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