BirthControl―女達の戦い―
「おかげさまで、毎月の健康指導をきっちり先生たちがやってくれてるから、みんな元気よ?」
哲朗が敬子と共にここを訪れる一番の理由がそれだった。
少子化対策支援法が廃止されたとはいえ、日本の経済が潤ったわけではない。
むしろこの措置によって、今までうなぎ登りだった子供の数は減るかもしれないのだ。
けれどそれでも未来を担う子供を増やすことの大切さ……
逆に今まで日本を支えてくれた高齢者の大切さ……
これからはそれらを国民に浸透させていかなければならない。
それに少しでも国の財政負担を減らすため、自分たちの努力で変えていくべきだと哲朗は考えていた。
特に高齢者の医療費は負担が大きい。
ならばと敬子と考えたのが未然に病気を防ごうということだった。
そのための知識を頭に入れて、二人三脚で何ヵ月か実践してきたが、それがどうやら実りつつあるらしい。
「実を結んできたようだな?
良かった……」
目を細めて哲朗がそう言えば、梨央もまた嬉しそうに笑う。
「おかげで私の仕事がなくなっちゃう」
哲朗が敬子と共にここを訪れる一番の理由がそれだった。
少子化対策支援法が廃止されたとはいえ、日本の経済が潤ったわけではない。
むしろこの措置によって、今までうなぎ登りだった子供の数は減るかもしれないのだ。
けれどそれでも未来を担う子供を増やすことの大切さ……
逆に今まで日本を支えてくれた高齢者の大切さ……
これからはそれらを国民に浸透させていかなければならない。
それに少しでも国の財政負担を減らすため、自分たちの努力で変えていくべきだと哲朗は考えていた。
特に高齢者の医療費は負担が大きい。
ならばと敬子と考えたのが未然に病気を防ごうということだった。
そのための知識を頭に入れて、二人三脚で何ヵ月か実践してきたが、それがどうやら実りつつあるらしい。
「実を結んできたようだな?
良かった……」
目を細めて哲朗がそう言えば、梨央もまた嬉しそうに笑う。
「おかげで私の仕事がなくなっちゃう」