りある♡プリンス
霧沢統さんはにっこりと笑ったあと、あたしに視線を向けた。
「徹のお子さんか。安心だな」
徹(とおる)とは、あたしのお父さん。
統さんと、一体どんな間柄だったの…?
「お母さん、統さんとお父さんは、どんな関係だったの?」
隣に立っているお母さんにこっそり尋ねる。
「お父さんと統さんは、大学時代の同級生よ」
へぇー、そうだったんだ。
「では、私は仕事場に戻らせて頂きます」
「えっ?」
「はい、まひるさんは大切にお預かりします。どうぞご安心を」
「えっ?!」
プチパニックに陥っているあたしにはお構いなしに、話はどんどん進んでしまっている。
「頑張るのよ、まひる」
状況を理解できないまま、お母さんは部屋を出て行ってしまった。
嘘でしょ、お母さん!!
あたしはこれから、一体どうすればいいの?!?!