りある♡プリンス
「もう…あたしに関わらないで……っ」
振り向いて、思わず泣きそうな顔でそう言ったあたしに、翔はびっくりした顔をした。
そしてすぐに、眉を顰めてため息をついた。
「お前、なに言って「あたしに話しかけないで! あたしのこと忘れて!」
翔の言葉を遮り、あたしは部屋を飛び出した。
これ以上翔といたら、あたしの想いは溢れるばかりで………忘れるなんてできない。
また雫さんとの邪魔したくない。
………これでいいんだ。
あれだけ言ったから、翔はもう、あたしには見向きもしないよね……
…好きな人の幸せを願うのが、当たり前のことでしょう?
これで、翔と雫さんが元に戻ればいい……