りある♡プリンス
りある♡プリンスなのです。
「きゃーーーっ!! おめでとうございます! まひるちゃんに翔さん!!」
そう言ってはしゃいでいるのは、紗羅ちゃん。
"パーーンッ"
辺りに散らばるキラキラの紙。
「えっ、紗羅ちゃん、クラッカーまで持ち出すほど?!」
「当たり前じゃない! 結ばれたのよ2人は!! クラッカーは必須でしょ?!」
そう言った紗羅ちゃんは、またはしゃぎ出した。
「小川、今日はやけにテンション高いな」
「あっ、翔さん! 当たり前じゃないですか!!」
あたしの後ろから登場したのは、翔。
紗羅ちゃんが、あたしに手招きする。
紗羅ちゃんは「そのこともあるけどね…」と、あたしの耳元で言った。
「…実はね、私の学園に好きな人ができたの!」
「えッ?!」
紗羅ちゃんは、しーーっ! と唇に指を当てる。