りある♡プリンス
「こちらが、今日から専属メイドとして働いてくれる高橋まひるさん」
「よっ、よろしくお願いします」
統さんに紹介され、ぺこりと頭を下げる。
「そしてこちらが、専属メイドの小川紗羅(おがわ さら)」
「まひるちゃん、よろしくね」
紗羅さんがその透き通るような声で言い、あたしに笑いかけた。
「っはい!」
紗羅さん、声も綺麗だけど美人さんだな。
紗羅さんはおそらくメイド服であろうスカートの上から白いエプロンを身につけている。
「では、紗羅。まひるさんを着替えさせて私の部屋に来てください」
「はい」
統さんはそう言うと、部屋を出て行った。
「じゃあまひるちゃん、早速だけど指定の服に着替えてもらえるかな?」
「あ、はい」
渡されたメイド服を個室で着替える。
幸いにも、漫画で出てくるようなフリッフリのピンクのメイド服ではなく、白と藍のシンプルなメイド服で安心する。
着替え終えて個室から出ると、紗羅さんはエプロンを脱いでいて、あたしと同じメイド服になっていた。
出てきたあたしを見るなり、
「わあっ! まひるちゃん似合うわ」
と天使スマイルで言った。