りある♡プリンス
「あの、ご主人様。食事の用意は私の仕事では?」
まひるの出て行った部屋に、紗羅の冷たい声が響く。
「えぇ。貴女は朝食と夕食の用意が仕事です。誰も、お菓子の用意、とは言っていませんよ」
それを聞いた紗羅は、はっとしたように顔を上げ、笑った。
「…そうですね。わかりました。…では、夕食の準備をしてまいります。失礼しました」
紗羅は静かに立ち上がり、まひるのあとを追いかけた。
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