りある♡プリンス
お菓子を用意しろだなんて……。
わかんないよ。
どこになにがあるのかさえ知らないのに。
「まひるちゃんーっ」
「あっ! 紗羅ちゃん」
ツインテールの髪を揺らして走ってきた。
「よかった、追いついて。お菓子を用意だなんて、わからないでしょ?」
紗羅ちゃんは微笑んでそう言った。
「! うん。今それで悩んでたの。よかったぁ、紗羅ちゃん来てくれて」
「いーのよ、それくらい! さ、厨房に行きましょう」
あたし達は厨房に行った。