りある♡プリンス
♡3
実験!なのです。
「まひるちゃん! お疲れ様ー♪」
「紗羅ちゃん!」
厨房に戻ってきたあたしに、紗羅ちゃんが小走りで近づいてきた。
「ねーどうだった? 素敵だったでしょ」
「え…?」
食器を流しに持っていく足を止めた。
なにがだろう…
翔さんの部屋?
「翔さん、王子だったでしょ♡」
…そうきますか。
まぁ確かに王子でしたよ。
"最後は"ね。
「あんな方が、私の学園にもいたらいいのに…」
「えっ、紗羅ちゃんて、高校生?」
「うん、高2。でも翔さんとは違う学園なの…」
…同い年だ…!
一気に親近感が増した。
……あ。
まさかだけど………さ、
「もしかして、翔さんも、高校生?」
「うん、私達と同じ高2よ。同い年とは思えないわ、あの気品!」
うっそーん。
絶対年上だと思ってた……