りある♡プリンス
だいたい、あたしだってもう高2だよ?
そんなに子供じゃないってば。
「ねー…心配いらないよ? 1人暮らしくらい」
そう言って、あたしは入れてもらったお茶に視線を移す。
ぅおっ、あっつ!!
アツアツのお茶を急に飲んで、少し舌をヤケドしてしまった。
さっきからなにも言わないお母さんにひょいと視線を向けると、意外にも真剣な顔であたしを見ていた。
「…ねぇ、まひる。わかってちょうだい。まひるを心配して言ってるの。きっと長いから、その間まひるを1人にはしたくないのよ」
お母さんにこう言われると、どうしても断れない。
そんなに言うなら、あたしもわかって聞かなきゃいけないって。
「うん…わかった」
そう言ったあたしに、お母さんはどこかほっとした表情をした。
「ありがとう、まひる。ごめんね」
「大丈夫だよ」
でもなんとなく朝食が喉を通らなくて、あまり食べずに家を出た。