りある♡プリンス
放課後。
「まひるっ! メールするから!!」
「今度家来てよね!」
「いつかカラオケ行こ! そん時はウチ奢るから!」
友達からの言葉。
あったかい言葉。
「ありがとうみんな!」
「まひるのこと忘れないよっ!!」
校門前に、黒いリムジンが止まる。
翔が出て来て、あたしと朝日を手招きする。
「まひるさん、それと…田澤さんも」
友達に囲まれて、あたしは丘の緑高校での生活を終えた。
「あ…っと、ここです!」
「どうぞお気をつけて」
朝日は家の前までリムジンで送ってもらった。
「まひる」
「ん?」
「まひる大好きっっ!!!」
「ぅあっ、朝日?!」
朝日があたしに抱きつく。
あたしは嬉しくなって、朝日を抱きしめ返す。
「それと…翔、さん」
「はい、なんでしょう」
朝日はあたしに抱きついたまま翔に話す。