りある♡プリンス
「あの…あたしが言うのもおかしいんですけど…………まひるのこと、よろしくお願いします!!!」
「ええぇぇっ? あっ、朝日?!」
「はい、大切にしますよ」
うええぇぇぇっ?!
朝日は「また会おうね! 絶対だよ!!」と笑い、家の中に入った。
「まひる、ちょっと」
「ぅえぇぇぇぇ」
お屋敷に着くなり、また連れて行かれる始末。
もーいい!!
連れてくなぁぁぁぁぁぁあっ!
翔の部屋に入ると、目の前に、ハンガーにかかった服を差し出された。
「これは…?」
あたしは首を傾げる。
「見りゃわかんだろ。制服だよ、学園の制服」
「えっ!?」
白いラインの入った黒のブレザーに、ラベンダー色のスカート。
今、翔が着ている制服と同じものだった。
「可愛い……!」
「だろ? 絶対まひるに似合うと思った」
「…っ」
……な、なんで、そういう恥ずかしいセリフをさらっと言っちゃうかな……