りある♡プリンス
「いいのですよ。言い出したのは翔ですしね」
「…え?」
あたしが翔を見ると、柔らかく微笑んで軽く頭を下げた。
翔が……?
「それよりも、今2人を呼び出したのは、もっと重要なことについてです」
「……なんでしょう?」
翔が穏やかにご主人様に尋ねる。
ご主人様の真剣な表情から、本当に重要なことを知らされるんだと思い、あたしは少し不安になった。
「…驚くのも無理はないと思いますが……あなた達2人は………」
あたしは息を飲んで次の言葉を待った。