りある♡プリンス
お願いなのです。
「まひるちゃんにだから、特別に言うわ。誰にも言わないでね?」
あまりにも真剣すぎる表情に、相当大事なことを言うんだなとわかった。
「うん、わかった」
あたしがそう言うと、急に紗羅ちゃんは頬を赤く染めて目を伏せた。
え……?
なんで赤くなるの…?
あたしなんか言ったっけ?
「…実はね、私…………翔さんのこと………好き、なの」
「えッ?!」
「まっ、まひるちゃん! しーっ!!」
紗羅ちゃんは唇に人差し指を当て、さらに顔を赤くする。
「それでね……その、もうすぐ、翔さん誕生日なの。だから…欲しいもの、さりげなく、聞いて……ほしいの…」
「……」
……あぁ、なるほど。
そういうことね。