りある♡プリンス
「まひるちゃんっ! どう、わかりそう?」
メイドの部屋に入ると、すぐに紗羅ちゃんが駆け寄って来た。
「うん、もうすぐでわかるよ!」
「ほんと! まひるちゃんありがとうっ」
「いえいえ」
よっし、明日頑張るぞ!
「…クッキー」
「え。…はい?」
次の日、あたしは翔に答えてもらうべく、放課後声をかけた。
「クッキーだっつってんだろ。悪いか?」
少し照れながら言う翔が、ちょっと可愛く見えた。
「クッキーね! うん、わかった。ありがとう!」
あたしは頭を下げてその場を立ち去る。
「待てよ」
しかし、後ろから翔に腕を掴まれた。
「えっ、ちょっとまっ…んん?!」
翔はそのままあたしを正面に向かせ、強引にあたしの唇を奪った。
なんか、頭がぼおーっとする。