りある♡プリンス
『はい』
堅そうな男の人の声が聞こえる。
「あっ、今日からお世話になる高橋です」
『あぁ。お待ちしておりました。どうぞ』
ぷつり、と切れて、代わりに大きな門がゆっくりと開いた。
「行きましょう」
「うっ、うん」
門をくぐると、大きな中庭があった。
ここにもまた大きな噴水があって、周りを花が囲っていた。
思わず見惚れていると、その後ろからさっきの男の人と思われる人が歩いて来た。
「高橋様ですか。お待ちしておりました。さぁどうぞ。主人がお待ちです」
「はい…」
とても高貴な服を身に纏ったその人について行き、お屋敷の中に入った。