りある♡プリンス
「まひるさん、おはようございます」
「おおおおはようございます!」
昨日の朝日に言われたことを思い出すと、なんか急に変に意識しちゃう。
そんなあたしの様子に、翔は不思議そうな顔をした。
リムジンの中で、あたしは一言も言葉を発さなかった。
学園でも、翔とは全くと言っていいほど話さないし、あたしは学園では雫さんといるようになった。
雫さんは、すっごくお嬢様なのに、それを自慢したりあたしみたいな一般庶民を差別したりしない。
そして、雫さんはこの学園の生徒会長さんで、みんなから愛されている。
「まひるさん。お屋敷でのお仕事はどうですか?」
お昼休み、あたしは雫さんと一緒に昼食をとっていた。
「え…どうして、雫さん知ってるんですか…?」
「入学するときに、統様からお聞きしました」
「あ…そうなんですか」
…ってことは、翔と同じお屋敷にいるってことも知ってるんだよね……。
まぁ、雫さんだからいっか。
「だいぶ慣れました。もう1人のメイドさんと頑張ってます」
「あぁ、紗羅さんですか?」
「えっ! なんで知ってるんですか?!」
雫さん、友達関係広いな……
紗羅ちゃんまで知ってるなんて………!!