病気
気付いたら飲み放題が終わるまで優と話していた。

たぶん周りの女どもは文句を言っていたに違いないが今の私には周りのやつらなんて見えていなかった。

これはアドレスを手に入れなくては・・・・

しかし無情にもその野望は打ち砕かれた。

店の前で会計が終わるのを待っていると優は香苗に連れ去られた。

「優くん。あんなブスと喋ってて楽しかった?香苗は寂しかったー」

また邪魔するのか・・・・・

もういいじゃん・・・

「この後どこ行く?」

どいつもこいつも・・・

私には奪い返す勇気なんてない

どうしようもなかった。

私は肩を落とし裏道へと足を進めた・・・・

でも心の中では恨みの種が芽を出していたんだと思う。
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