Kira*kira
そんなことを考えながら歩いていると、気づけば学校は目の前。
もう一度大きく深呼吸をして、私は学校の門をくぐった。
職員室の前まできた所で、後ろから声をかけられた。
「伊藤、、さん?」
私は肩をビクッとさせて、ゆっくりと振り返った。
「やっぱり!伊藤さんね!私、高橋です」
私の顔を見るなり、笑顔で寄ってきた女の人はどうやら担任の先生らしい。
30後半から40歳くらいだろうか。
ショートカットの髪にスーツがよく似合っていて、笑顔が可愛い。
「遅いから心配してたのよ。」
「あ、始めまして!伊藤です。緊張しちゃって、なかなか入れなくて、、」
私は慌てて自己紹介をした。
「ふふふ、誰だって最初は緊張するものね。それじゃあ早速、教室に行きましょ!簡単な自己紹介だけでいいから、リラックスしてね」
そう言って、ニコッと笑う先生のおかげで、少しだけ緊張が和らいだ気がした。