Kira*kira
私は先生の後ろにくっついて教室に入った。
みんなの視線が一気に集まる。
「はい、昨日も言ったけど、今日からこのクラスになる伊藤さんです。」
「は、はじめまして!伊藤春菜です。よろしくお願いします。」
私はたどたどしい口調で自己紹介をした。
「え?転校生?」
「確か入学式に休んだ子だったっけ?」
いろんな声がコソコソと耳に入る。
どうしよう。
顔上げられない。
「それじゃ、みんな仲良くしてね!伊藤さんの席は後ろだから。」
先生の言葉に黙って頷いて、足早に席に着いた。
うう。
どうしよう。
1番後ろの窓際の席だってことに少し安心する。
みんなにあんまり見られないですむ。