Kira*kira
彼はそれを見てまたにっこりと笑った。
開いたままのその紙をそのまま制服のポッケに押し込んで、彼は机に伏せてしまった。
寝ちゃったのかな?
耳を澄ますと
スースーッ
と寝息が聞こえる。
もう寝ちゃったんだ。
授業中なのに。
私はクスッと笑って、またぼんやり教科書を眺めた。
それから彼は、お昼の時間まで起きなくて、、
お昼になると友達とどこかへ行ってしまった。
私は、、
友達なんていないし、、
裏庭で1人、お弁当を食べた。
裏庭からは通学路の桜並木が見えて、風が吹く度に緑の葉っぱと花びらが綺麗に舞っていた。
私は春が大好き。
暖かい太陽も、綺麗な桜も。
なんだか懐かしい感じがして好きなんだ。