あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。2
破ったー!
人のラブレター破った!!
「…ま、いいじゃん。
最近呼び出しでリンチとか
もあるんだろ?告白と
ごっちゃになってんし。
これだってその類の物だよ。
別にいいじゃん?」
ビリビリビリ…
「ちょっ、何するのよ!」
ドスっ
「ウッ」
「あーもー最悪っ」
ラブレターが分解されてるし。
「…っ手加減しろっつの。」
お腹を思いっきり
殴ったせいで勇輝は
苦しんでいる。
「は?うっさい、バカ!」
もう、グッチャグチャだよ…
コレどうしよ。
まだ読んでないのに…
「なに、その手紙の奴が
そんなに大事な訳?」
何で逆ギレ??
「何言ってんの?
勇輝は今、人の気持ちを勝手に
踏みにじったんだよ?」
よく考えてよ、今の行動。
それはダメでしょが。
「あっそ。ふーん…
そいつのこと、そんな
好きなんだ?」
話聞いてんのか、コラ。
「…勇輝よく考えて。どっちが悪いと思う??」
「で、勇輝くんは百合の
机でなにしてるの?」
奈美がポッキーを口に
入れながら喋ってくる。
食べてから喋りなさい。
「ジグソーパズル。」
「え?」
奈美は??て顔をする。
「あー分かった♪
黒川ついにラブレター
破っちゃったんでしょ?」
おー、なんだ千香
君もエスパーか。
「うん」
「妬いちゃったんだねー
黒川可愛い♪」
妬いた?何が??
「百合は鈍すぎる!」
奈美がビシッと私に
断言した。
え、…なんかすいません
「にしてもさぁ、
あんな必死な勇輝くん
珍しくない??」
ん?
「あー、いつもcoolに
何でも完璧なイメージ
だもんね。分かるわぁ」
んん?
そうなのか?
いや、そうかも。
私の為にあんな必死に
やってくれるなんて
大事にしてくれてるって
ことだよね…
うん、ちょっと嬉しい。
「勇輝くんがあんな必死に
やってくれるなんてさ、
百合の事大事に思って
くれてるて事だよ??」
「ま、百合には分かんないと
思うけどさ?」
な、奈美も千香もひどーいっ
今その下りだったもん!
ねー?、皆さんっ!!