あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。2
「百合っ!」
「わっ」
いきなり抱きつかないで!
びっくりするから…
ぎゅーっと勇輝は力強く
抱きしめる。
「好きだ…」
その一言がすごく嬉しかった。
「…私もっ」
思わず、そう返してしまうぐらい。
って、ちょ!
勇輝ギブギブギブ(><)
「くっ…るし…」
「あ、わりぃ。」
「…ハァハァ。息が…」
「よっしゃ、学校行くかっ」
「そこ!愛しの彼女が
苦しんでるんだから、
心配しなさい!!」
も~、どうなってんだ
勇輝の頭は(`´;)
「だって、百合なら
大丈夫に決まってるし(笑)」
…あれ?もしかして私って
女の子らしくない?←今更。
え、全く?全然??
勇輝ってば、あんなに
モテるのに…それの彼女が
これじゃ、ヤバい??
いや、でもこれが私だし…。
だけど、そろそろ彼女っぽく
と言うか…こんな私でも
雑誌とか少女漫画とか読むし。
やっぱ、私ちょっと…
いや、結構普通じゃないと
思うというか…えーと……。
悶々とし出す私を見て
勇輝は笑っている。
「なに?百合が考え事
なんて珍しいな。」
ガーンΣ(°□°;)
追い打ちきたよ!
考え事しない。って…
よし!私、今日から
女の子らしくなる!!
見とけよ、勇輝!
まず、言葉遣いから直そうっ
えーとなんて言おう?
疲れた?私、疲れたよね!?
↑よく分からないけど必死。
「勇輝疲れたぁ~」
勇輝は怪訝そうな顔で
こちらを見る。
「は?いきなり、なに?」
うーわ、通じねぇ。
「何にもないよ?
それよりさ、今日甘いもの
食べにいかない??
私、甘いものが食べたいなぁ」
どう?甘いもの攻撃!
「…いや、いーけどさ。
さっきから正直気持ち悪い
んだけど…。なんな訳?」
「何にもないもんっ」
気持ち悪いってヒドいなもう!
でも、こんな時でも…
「気持ち悪いとか言わないでよぉ。
ヒドいー(><)」
いやもう、渾身の演技じゃね?
「キャッ!」
いったぁ。ぶつかった…