あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。2
「すいませ…」
「いってぇー」
明らか、ガラ悪いお兄さん方。
「あーあ、こりゃ骨折したな。
で?弁償してくれる訳??」
「うーわ、お前ラッキーじゃん
超可愛いし♪」
いや、もう何言ってんだか。
こっちも痛いっつの。
「なーに、黙り込んじゃって。
怖じ気づいちゃった?」
勇輝は口笛なんか
ふいちゃってるし!!
もうちょい、心配とかさぁ…
いや、そりゃコイツらぐらい
余裕だけど…
「って、コイツ黒川 勇輝
じゃね?!」
「ハッ、なあに引退した
ジジイにビビってんだよ?」
放って置けば好き勝手
言いやがってム・カ・つ・く
「百合、いく?」
「もち…」
あ、ダメだ!
ここで行っちゃうから
女子っぽくないんだよ!
ここは…
「勇輝、怖ーい。
守って??」
「はぁ?」
ちょ、はぁ?って何よ。
酷いなー
「ほーら、彼女さんが
助けてって言ってるぜ?
来いよ。」
まぁ、弱くはなさそうだな…
「てか、黒川 勇輝の女って
黒川 百合じゃねーの??」
「あの…超強いって噂の?」
あら、そんな所まで噂が?
つーか強くないし…
「じゃあ、まぁ別れたんだろ?
コイツが黒川百合な訳ねーもん
ただの腰抜けじゃん」
ピキッ←
「そりゃ、そーか。
『守って??』とか
キメェこと言うわけねーよな。
あービビった。」
ピキピキッ←
「当ったり前だろ?
ちゃんと顔見て言えよ!
こんな奴が黒川百合なわけっ」
ブチッ←
「…ごめん。勇輝やっぱ
もらうわ」
「おー。行ってら」
・・・・・・・
・・・・・・・
数分後…
「てめーら、もう1回
言ってみろや。コラ」
「す…すいま…せんでした…」
「百合、学校遅れんぞー」
ハッ!
やっちまった…((汗;
…まぁ、いっか。
女の子らしくなるのは
また今度って事で♪