不器用な恋にコイをした。
──放課後──

梨子ちゃん遅いなあ。

隆弥くんが下校までには返すから
って言ってたから学校にある
結構広めの庭で待ってるけど中々来ない。

梨子ちゃんに
《先に帰ってるね。》

とだけメールをして学校を後にした。

久しぶりの1人での下校。
滅多にないから寄り道でもしようかな。

まあ梨子ちゃんと帰るときも
寄り道はよくするけど。

今日は最近できたドーナツ屋さんに
寄って家族に買って帰ろうかな。

たまにはこうゆうのもしないとね。


──ドーナツ屋さんにつくと
たくさんのお客さんでにぎわっていた。

種類がたくさんあって
お父さんとお母さんと弟の分だけ
選ぶには選びきれないほどだった。

すると入り口の方から
聞きなれた声がした。
振り向いてみると

「愛!」

梨子ちゃん?
なんでここに?隆弥くんも。

「な、なんでいるの?」

ドーナツを選ぶのをやめて梨子ちゃん達の元へいった。

「ど、どーしたの!?偶然だね!」

「んーとメールきてたから愛ここ寄りそうだなって思って」

すごい梨子ちゃん。
やっぱ私の行動は分かるんだ。
エスパーだよー!

「よくわかったね。じゃあちょっと買ってくるね」

「あ、ドーナツ買ったら、駅行かない?」

駅かあ前によくお母さんと行ってたっけ?
早く帰りたかったけど駅とか久しぶりだし滅多に行かないから行こっかな。

「いーよ。けど隆弥くんは…?」

「俺?もちろん行くよ」

私も行っていーのかな?
せっかく2人楽しんでるのに。

「なぁにそんな顔してんのよ!愛が来なくちゃ意味がなーいの。ほら、早く買って行こーよ!」

「わかった!」

んー梨子ちゃんの言ってる事が
あんまり分からなかったけど
家族の分だけドーナツを買って3人で
駅に向かった。

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