break-friend
【輝竜さんが…。】
奈美は、携帯の電源を
切ると…
バッグから
手帳を取出した…
赤丸印で囲まれた
日付が何ヵ所かある。
奈美は、輝竜と
メールした日を
チェックしていた。
…で、1ヵ所だけ
ハートマークが
付けられていた…
奈美が、メールを送ると
同時に、輝竜から
メールが届いた日だ…。
【私…嬉しかったよ…
輝竜さん…
…私の死を
貴方が望むのなら…
私…私…】
奈美は、手帳を
ゴミ箱に捨てると…
机の上のカミソリに
目を向けていた…。