break-friend
『奈美ちゃん…
仕事行ってくるね…』
「………。」
『仕事…今日も…
行かないの…?』
「………。」
『奈美ちゃん…』
「………。」
母の美智子は
部屋の鍵が掛けられた
扉の向こう側の奈美に
いつも通り声を掛け
美智子は出勤した…
歩きながら
天国の夫に話し掛けた…
【パパ…どうしよう…
私…どうしたら…
どうしたらいいの…
ねぇ…パパ…】
奈美が、部屋に
閉じこもって3日目に
なっていた…。