break-friend

『奈美ちゃん…
仕事行ってくるね…』


「………。」




『仕事…今日も…
行かないの…?』



「………。」




『奈美ちゃん…』




「………。」



母の美智子は
部屋の鍵が掛けられた
扉の向こう側の奈美に

いつも通り声を掛け
美智子は出勤した…



歩きながら
天国の夫に話し掛けた…



【パパ…どうしよう…

私…どうしたら…


どうしたらいいの…
ねぇ…パパ…】




奈美が、部屋に
閉じこもって3日目に
なっていた…。




< 121 / 130 >

この作品をシェア

pagetop