break-friend

電車内で、これから
登校をする中学生を
見た美空は


ふと…
イジメられていた過去を
思い出した…。


中学2年の頃の

担任の先生は

最悪だった…。



美空のツラい過去が
甦る……。



…………………………



朝、教室に入ると

その日は、私の机だけが

壁に向けられていた…


“クスクスクス…”

皆の視線が
突き刺さる…。




「おい!飯田!


先公が、教室に

入ってきても
机の向きを変えんなよ!


そのまま座ってろ(笑)」



私は、逆らう事も出来ず


言われた通り
壁に向かって、1人で
座っていた…。



“今日も気色悪いね…”



“うわぁ~汚ねぇ…。”


クラス全員の笑い声や

私に対する
悪口・失笑が


いつもの様に
この日も、私の心に
響いていた…。




このクラスの団結力は


学年…いや…


学校の中で
1番だったと思う。



私をイジメる
団結力に関してはね…。



【私は…このクラスの

団結力を高める為に

存在してる訳じゃない】


心の中では

そうに思っていても
友達の居なかった私は

…誰にも言えずにいた…




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