break-friend

当時、雑居房にいた俺は

俺の他に、11人の
受刑者がいた。


どんな死に方をするかを
夜9時の消灯と共に


布団の中で
1人考えていた…。





【セメントで作られた
あの固い台所に

何度も頭をぶつけるか】



“…痛い痛い痛い”


…絶対無理だ…。



はい却下…。





【シーツを使って
首を吊るか…。】




“周りの皆に間違いなく止められて終わり…”



はい却下…。





【この舎房の誰かに
頼んで殺してもらうか】


“そんな話なんて
引き受ける訳がない”




はい却下…。



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