西澤さんと文子さん


「西澤君から聞いていた通り、すごくかわいい子。」


鴨居は、コーヒーを飲む文子を見ながらそう話す。文子は「そんな・・・かわいいなんて。」と謙遜したが・・・


「もう少し、メイクの仕方とか服装とかを変えると、西澤君が~・・・」


その続きを文子の耳元でささやいた鴨居。文子の顔が一気に紅く染まっていく・・・


「お前!変なこというなよ(怒)」
「だって~!大人の恋も楽しまなきゃ、お・ふ・た・り・さん(笑)」


といってニコニコしながら、カフェラテを写メっていた。


「でさ~、西澤君。」


そういって、今度は西澤の耳元で「文子ちゃんを一日預からせてくれない?」とささやいた。不思議そうな顔でその光景を見つめる文子に「私がプロデュースしてあげる!」といって、右手を掴むと、そのまま西澤を残してカフェを飛び出して行った・・・。

< 102 / 254 >

この作品をシェア

pagetop