西澤さんと文子さん
パウダールーム
「ちょっと待て、鴨居!」
追いかけようとしたが、見失い、西澤は鴨居の携帯に電話を入れる。しかし、応答なし。文子の携帯にも電話するが…
「か…かからない…」
西澤の中で不安が増大していく。
「あ、あの~!」
「これから私が綺麗にしてあ・げ・る(笑)」
鴨居に引っ張られながらたどり着いたのは、ファッションビル。オドオドする文子をよそに鴨居は、文子を引っ張って入っていった…
その頃西澤は、鴨居の行きそうな所を考えていた。
ブルブル…
西澤の携帯が着信を告げる。
「文子さんだ!」
文子からのメール内容は、今の文子たちの居場所だった。
西澤はそれを見ると、店を飛び出して全速力で走り出した。