西澤さんと文子さん

そういうと、いつものバーに到着した。二人はいつもの席に座ると、メニューを見て食事と飲み物を注文していく。待っている間、パンフレットを見て式について会議。ドレスや料理、その他いろいろ・・・その時、文子に1つの疑問が浮かぶ。


「指輪・・・」


それを聞いた西澤は、ポケットから携帯を取り出し何かを検索し始めた・・・。


「あっ、これどうですか?」


西澤の携帯画面に映っていたのは“シルバーリング作り体験講座”
少しの費用でオリジナルの指輪を作るというものだった。


「自分達だけの結婚指輪作っちゃいましょう!」
「そうですね。他の夫婦と同じものは嫌です!」
「じゃ、決定!」


そういうと、西澤は文子の予定と日付で講座を予約した。


結婚が現実味を帯びてきた二人。
残る問題は、あと一つ・・・


「おうち・・・どうします?」
「あっ・・・」


新居について。どちらかの実家に住むか、それとも二人でどこかに住むか、プロポーズの時もそこだけが保留になっていた問題だった。

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