西澤さんと文子さん
“亮太さん・・・”
(駄目だ!駄目だ!そんなこと考えるな!)
西澤は、心の中で格闘中。文子のタンス整理が終わるまでずっと、心の中の自分と格闘していた。
「ふ~・・・すいません、やっと終わりました!」
文子の声でドキッとしながらも、冷静を保つかのように「次、どこしますか?」と文子に尋ねた。
それから数時間
時刻はお昼の1時を迎えていた。
「やっと・・・終わりましたね。」
「そうですね・・・」
部屋中の家具は移動され、新居へと様変わりしていく準備段階が完成した。
「おなか、すきましたね(笑)」
「何か作ります(笑)」
「やった!」
二人がそういいながら、昼食について話をしていると、文子の携帯に電話が入った。それは、会社の上司からのものだった・・・。