西澤さんと文子さん
「亮太さん?」
「すこし、外出てますね。」
西澤は、少しおどおどしながらベランダに出た。文子は、心配になりながらもキッチンへと向かっていった・・・。
「ふぅ~・・・。」
(どうした俺・・・文子さんを見るたびに、悪い奴になっていきそうな気がする・・・でも・・・)
もどかしい気持ち
文子が好きで仕方ない
でも
変な気持ちが支配する
そんな気持ちと西澤は戦っていた・・・。
「亮太さん?」
西澤が後ろを向くと、文子がマグカップを持って立っている。西澤を見るその眼は、不安で心配で、寂しい気持ちを表している。