西澤さんと文子さん
「亮太さん…大丈夫かな?」
昼間の様子を思い出す度に心配になる文子。それが原因で眠れないでいた。
「多分…眠れないな…明日、日曜日だし徹夜にしよ。」
そう言って、文子はリビングまで行くと、おもむろにテレビを点ける。画面に写っていたのは、恋愛をテーマにしたバラエティー。かなり過激な内容で文子の頭が混乱。すかさずチャンネルを変えると、今度はドラマの再放送。ラブシーンが写っているために、文子は思わずテレビを消した。
「・・・」
文子の中で、ふと将来の事を考えた。子どもの事…
「…ってことは…」
考えるだけで恥ずかしくなってくる文子。そしてすぐに部屋の鏡に自分を写してこうつぶやいた。
「もっと…痩せないと…」