西澤さんと文子さん
翌朝
西澤がうっすらと目を覚ます。視界に入ったのは、ベットの中で眠る文子の姿。そして、自分の身なりを見て、昨晩のことを思い出す。
「文子さん大丈夫かな…」
そうつぶやきながら文子の顔を見ると、寝室を出て行った。
数十分後
「ふ~ん・・・」
文子が眼を覚ます。意識が戻っていくに連れて、文子の身体が“昨日の出来事”を思い出させる。
「初めてって・・・こんな感じなんだ・・・。」
耳に残る西澤の低い声。
自分を呼びかける低い声。
文子の身体に刻まれたその声も、感覚も思い出すたびに文子の体温が上がっていく・・・