西澤さんと文子さん


「亮太さん・・・ありがとう。」


文子は、顔を紅くしながら下を向いてそうつぶやいた。西澤は不思議そうに文子の顔を覗き込むと、文子は枕を持ち、顔をうずめて隠す。


「文子さん。」


西澤は、文子の持つ枕に手をかけると少し手に力を入れ、枕を文子から引き離す。


「亮太さん・・・」


「顔、隠さないでほしいです(悲)」



「優しくしてくれて・・・ありがとう。」


「俺も・・・受け入れてくれてありがとう。」


額をくっつけあいながら、ニコニコ笑ってそう話す西澤と文子。外のぽかぽか陽気と同じくらい、二人の周囲もぽかぽかしていた・・・。

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