西澤さんと文子さん
「あっ…」
サングラスのレンズに映った自分の化粧崩れした顔…
「み、見ないでください!絶対に見ないでください!」
慌ててサングラスを掛け、その上からさらに顔を押さえる文子。それを見た西澤は…
「そうだ…少し暗いけど…」
そう言って、文子の右手を取り、スタスタと歩き出す。
「に…西澤さん!」
文子も引っ張られながらも必死に西澤について行く…
そして、着いたのはビルとビルの間…行き止まりだった。