西澤さんと文子さん
人ごみの駅前
「馬鹿な兄で本当にすいません(焦)」
「あ・・・い・・・だ・・・大丈夫です。本当に気にしないでください(焦)」
駅前のロータリーでおどおどする二人。
お互い頭をぺこぺこ、ぺこぺこ・・・
そして、沈黙
お互い、この後どう話していいのか解らなくなっていた。
「と・・・ど・・・どうしましょ?」
「そ・・・そうですね・・・」
また沈黙
西澤は、頭をポリポリ。
文子は、ずっと下を向いたまま・・・
数分間の沈黙の後、口を開いたのは西澤だった・・・
「こ・・・こんな時間ですし、どこかでお食事でも・・・。」
その言葉に、文子は腕時計を見る。時間は午後7時半。
文子は、西澤のその言葉に甘えることにした・・・。