西澤さんと文子さん

人ごみの駅前


「馬鹿な兄で本当にすいません(焦)」

「あ・・・い・・・だ・・・大丈夫です。本当に気にしないでください(焦)」

駅前のロータリーでおどおどする二人。
お互い頭をぺこぺこ、ぺこぺこ・・・

そして、沈黙
お互い、この後どう話していいのか解らなくなっていた。


「と・・・ど・・・どうしましょ?」

「そ・・・そうですね・・・」


また沈黙

西澤は、頭をポリポリ。
文子は、ずっと下を向いたまま・・・


数分間の沈黙の後、口を開いたのは西澤だった・・・


「こ・・・こんな時間ですし、どこかでお食事でも・・・。」


その言葉に、文子は腕時計を見る。時間は午後7時半。
文子は、西澤のその言葉に甘えることにした・・・。

< 41 / 254 >

この作品をシェア

pagetop