西澤さんと文子さん
初めての空間
「おまたせ。会計終わったよ。」
「じゃ、行きますか、西澤さん。」
「あ・・・ど・・・どこに?」
「文子の家です。」
「え…い…いいんですか?俺みたいなのが文子さんの部屋に入っても…」
「今回だけだ(怒)」
そういうと、創輔は下を向く。西澤もその視線の先に目をやると、そこには西澤の左手を握ったままの文子の手が…
「それに俺も色々聞きたいことあるし。」
思わせぶりな口調でそう言い放った創輔。不思議に思っている西澤をよそに、創輔は病院の外へと向かって行った。