僕の身長で愛を測らないで下さい。
「好きだけど、嫌いかもしれないって。」

「へ?」


「いや、嫌いだけど、好きかもしれないだったっけ?…どっちでもいいか。」


「いや、気持ち的にかなり違うぞ。」



「じゃ、どっちがいいんですか。」


「あー、うーん、わからん。」



山田は自分の頭をくしゃっとして、幼稚園児用サイズの椅子に腰かけた。


「ユウ太ぁあ~」


「……」


山田はユウ太くんのことになると人格が変わるらしい。


「喧嘩でもしてるんですか?ユウ太くんと。」


「いーや、喧嘩する暇もなかったよ。」



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