僕の身長で愛を測らないで下さい。
「受付はめでたく決まったから、つぎは前半と後半に、分かれまーす。」


「はーい。」


お嬢様たちのどよーんとした返事が教室の中でまのびした。


お化けに変身するお嬢様方と、


受付に決まって、お化けに恨まれるんじゃないかと戦々恐々している四人のお嬢様方と、


急きょ役割に入れられた、校内中を回って客寄せをする6人のお嬢様方(受付に同じ)。


どれに決まってもみんなどよーんとしていた。


ちなみにわたしは問答無用でお化け役となり、心の中で静かにおいおい泣いていた。


暗いところで、しかもほかのお化けどもと一緒にいなきゃいけないなんて悪夢に等しい。
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