『さよなら』から始めよう



「独りか?」


見て解る状況を
確認する高野


「お前は?」


高野は正面奥の駐車場に
顎を突き出し


「連れがいるが 帰す
 帰り送ってくれんだろ?」


断る理由が見つからず
苦笑するしかない


「何買いに来た?」


「ティッシュ箱」


高野は鼻で笑い


「近くのスーパーで買え」


御尤もな返答をした



< 17 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop