『さよなら』から始めよう



何度も繰り返し
答えのない溜息が出る


解決方などない


もう終わってしまった
恋愛


何もしたくないと
ただ布団に顔を埋め
寝腐ってしまおうと
横になっても


ふと蛍光灯を消す彼女が
居ない事に気づく


時計を見て
始まるドラマに
声を掛ける相手がいない


廻しっぱなしの洗濯機が
音もなく佇み
干す人を探している


存在感のない彼女の存在が
あまりにも多く
今更 後悔しても
すべてが 遅すぎた



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